妊婦の寝方は横向きが楽と言われていますが?

妊娠中はお腹も大きくなり、ホルモンのバランスが乱れたりすることにより、眠りが浅くなり何度も目を覚ましたり、なかなか寝付けないという人がたくさんいます。睡眠をしっかりとることはお腹の赤ちゃんの成長のためにも、母体のためにも、とても重要になります。少しでも母体やお腹に負担のかからない正しい寝方をしたいものです。妊婦の正しい寝方にはいくつかの種類があります。

基本的に妊娠中の寝方は横向きの姿勢で寝るのが良いといわれています。横向きといっても右向きなのか左向きなのかによっても違ってきます。人間の体の中には動脈と静脈が左右に並んでいます。左側に大動脈が通り、右側には大静脈が通っています。静脈は弾力性が動脈よりも少ないため圧迫されやすい状態にあります。妊婦さんが右側を向いた寝方をすると、大静脈が大きなおなかに圧迫されるので血行が悪くなります。血行が悪くなることにより、気分が悪くなったり苦しくなったり、おなかの赤ちゃんにもいい影響であるとはいえません。

また、同じく右側を下にして寝ることにより、静脈のそばを通るリンパも圧迫されます。そのため、むくみやすくなる可能性もあります。妊娠中は通常よりもむくみやすい状態にあるので、左側を下にして寝るとよいでしょう。

妊娠中に良いとされる寝方には、体の左側が下になるように、おなかを圧迫しない程度のうつぶせのような姿勢になり、左足を伸ばし、右足の膝を曲げる体勢が良いといわれています。この体勢は血液の循環が良くなり、リラックスして眠ることができます。おなかが大きくなってくる妊娠7ヶ月頃から始めるのがよいでしょう。

またこの体勢に加え、抱き枕やクッションを使うことにより、よりリラックスして快適な睡眠をとることができます。妊娠中には抱き枕として使用し、出産後は授乳時にクッションとして使えるものもあります。また、妊娠中にむくみが気になる時にはこのクッションを使い足元を高くして寝ると、むくみが解消されます。

寝る前にお風呂に入ることもよいでしょう。妊娠中は38度くらいのぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、体をリラックスさせることができます。温度を熱くすると逆に寝付きにくくなってしまいます。
妊娠中は大きなおなかを抱え、寝返りするのも大変で、眠るだけで一苦労です。自分なりにリラックスできる方法をみつけ、母体のためにも赤ちゃんのためにも、十分に睡眠をとれるように意識しましょう。